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漫才におけるWボケの可能性

漫才のWボケという形式は、現代では笑い飯が成立させたものだと言われています。
しかし、実際には二人ともがボケる形の漫才は初期から存在していました。
象さんのポットからシャンプーハットまで、どの時代にもいたと言ってもいいくらいです。

そんな中、笑い飯がWボケの代表として扱われるのには理由があります。
ひとつは単純にM-1という舞台で大きな成功を収めたこと。
もうひとつは、Wボケの中でももう一段異質な漫才スタイルです。

決められたシチュエーションを繰り返し交互にボケとツッコミを入れ替えるという、本質的には大喜利やショートコントに近い漫才は当時はとても異色でした。
他のWボケ漫才師は、厳密にはボケと便乗だったり、終始ボケとボケで進行していました。
というより、そうせざるを得なかったのだと思います。
さっきボケたばかりの人間が急に大声で突っ込みはじめたら、あまりにも不自然です。
しかし、笑い飯はボケツッコミの1セットごとにぶつ切りにしたショートコント型漫才でそれを解消しました。
本来、演者だけが持っているボケとツッコミという役割を観客に意識させ、一回ごとに入れ替えるように暗に要求するという特殊なものです。
そこでは、ボケツッコミを交代制にすることで明確にし、通常の漫才以上の笑うタイミングのとりやすさを実現しています。
これだけ特別な漫才が受け入れられたのは、全国的なデビューがM-1という独特な舞台だったからかもしれません。

このように、二人が全く対等でなおかつWツッコミでもあるという狭義のWボケにおいては、笑い飯が発明者であるというのは正しいと思います。
近年でも様々な形のWボケが生み出されているものの、笑い飯ほど上手く作れる漫才師はそうそういません。

そんな中、去年のM-1ではジャルジャルがひとつの答えを示しました。
笑い飯とは逆に、しゃべくりでのWボケを完成させたのです。
そこでの妙は、ボケというよりズレに近い小さなボケでした。
大きくボケてしまうと次に突っ込むときの説得力がなくなってしまうという問題を解消し、なおかつフリがほとんど必要ない細かい言い回しの違いで構成しテンポを出していました。
そこには、ツッコミの最中にボケることができるという大きなメリットもあったのです。


Wボケはその性質上、いわゆるシュールな芸風になりがちです。
しかし、使い手によっては上記のような競技用の強い漫才としてのポテンシャルも秘めています。

そこには、まだまだ大きな可能性が残されていて、またいつか一つの時代を築くことになるのだと思います。

これからも、いろいろな漫才師の方にチャレンジしていただきたいジャンルです。

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コメント
マルヒトさんのブログ、楽しく拝見しておりますので、これからもよろしくお願いします。
by: たかひろ * 2016/06/06 22:13 * URL [ 編集] | page top↑
たかひろさん
コメントありがとうございます!とても励みになります。今後ともよろしくお願いします。
by: マルヒト * 2016/06/06 23:13 * URL [ 編集] | page top↑

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