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男女漫才の構造とその強みについて

最近になって、男女コンビによる漫才で気持ち良く笑うことが多くなりました。
特に相席スタート、ゆにばーす、ヨコハマホームランが好きです。
いずれのコンビにも初見でガッチリつかまれてそのままハマっていく感じでした。
それは、やはり出てきた時点で「おっ」と思ってしまう特殊性が、男女というだけで十分に備わっているということだと思います。


ポイントになるのは当然ながら女性の扱い方です。
役割でいうとここに挙げたコンビでは全員ボケを担当しているわけですが、おそらく一部の例外を除いて「女性はボケ」という結論でほぼ問題ないと思います。
基本的な台本である以上はボケはツッコミの上位に位置して翻弄することになるわけですから、男性がボケだと殺伐としてしまいます。
女性が本気のトーンでつっこむと客が引くから、どうしても制限されますし。
やすよともこのようなアドリブ感とコミカルさを出せるなら別ですが、男女ではなかなか難しいと思います。

同じくらい大きな要素として容姿があります。
面白いのは三組それぞれの女性が上中下できっぱり分けられるくらい見た目が異なっていて、個々に絶妙な活用の仕方を心得て実践していることです。
ゆにばーすは最も古典的な見た目いじりであるものの、過剰になることなくネタのクオリティ前提の漫才をしています。
ヨコハマホームランは基本的に台本に女性の要素を盛り込んでおらず、キャラクターの補助・演出としてのみ利用していると言っていいでしょう。
この二組と違って、女性であることを主軸にして全編を作りこむのが相席スタートです。
女性を代表するにあたって完璧と言うほかない山崎さんの容姿と自己認識能力には、いつも感心させられます。
いずれにしても、現実ではほとんど見ることのできない男性と女性の会話の妙と深い掛け合いで痛快とも言える種類の笑いを生み出しています。
ここが肝であり構造の柱です。


面白い漫才を作るための近道のひとつとして、人格を軸にするという手法があります。
吉田さんの神経質で理屈っぽい人柄がブラックマヨネーズの漫才を生み出し、上田さんのいい加減な性格がHi-Hiの空気を作っています。
最近で言うと、三四郎やウエストランドは作品性すら放棄して人格だけでぶつかっていく漫才を行いメジャーになりつつあります。
その中において、性別というのは人格より前にあるものだと思います。
どんな人間も、その人である前に男、もしくは女であるわけです。
人としてのパーソナリティーよりももっと大きなくくりである性別を漫才に取り入れることが、他とは違う特別な笑いを生む方法として機能しているのかもしれません。


そして、その笑いの可能性はまだまだ残されているはずです。

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by: * 2015/11/28 11:18 * [ 編集] | page top↑

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