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コントにおける自由度の生かし方

人の笑いを生み出すのは、いつの時代も「異常」です。
そして、その異常性の幅を最も広くとれるのがコントという演芸です。


例えば、漫才においては演者が本人として舞台の上に立ってその時間、その場所にいることを前提としなければなりません。
だから、「演じてみよう」という話の流れからシチュエーションに入るのです。
もちろん、それだけではまだまだ制約は残っています。
コントでは、それらがほぼ取り払われて自由度が格段に上がります。
しかし、実はその自由を生かすことはお笑いのセオリーを崩すことに直結してしまうのです。

一人の人間の異常性をネタにするのは漫才でもできます。
というより、それこそが漫才の基本中の基本です。
コントの自由度を最も生かすことができるのは、世界観や環境自体をねじ曲げるファンタジーコントです。
このコントの最大の弱点は、笑うタイミングを客に与えることが難しいということ。
一人の異常性を示す場合、その人間がおかしな発言もしくはおかしな行動をしてまともな人間がそれを指摘した瞬間が笑いどころです。
一方、ファンタジーコントでは全てのものが常におかしいのが基本なので笑うポイントが提示できないのです。

ジグザグジギーやさらば青春の光などの現代コント師は、ファンタジーコントをあくまで部分的に取り入れることで、ツッコミと笑うタイミングの演出を可能にしています。
特にジグザグジギーは一つの異常性の中でおかしさの方向を微妙にずらしていくことで、土台を保持しつつそこに新たな笑いを積み上げていくという素晴らしい技術を完成させました。
しかし、いずれも純粋なファンタジーコントではありません。

表舞台で高評価を受けた完全ファンタジーコントは2700のキリンスマッシュだけだと思います。
ツッコミがいないどころかまとな人間すら出てこないあのコントにおいて、その役割を担っていたのはリズムでした。
キリンとゾウが出てきて賭博が始まった時点であの場にはおかしさしか存在しません。
しかし、それに対して笑うタイミングを与えないままコントは進行していき、「キリンスマッシュと見せかけてキリンレシーブ」というくだりがそのリピートによってボケとして成立したとき、始めて客は笑うべき瞬間を与えられます。
本来ツッコミの仕事である「笑うタイミングの提示」がボケによって成り立つというとても珍しい構成でした。
だからこそ、このコントは異色かつ良質な作品となれたのだと考えられます。

このくらい特殊なことをしなければコントが持つ自由度を生かすことはできないのです。


コントという演芸は、やはりほとんどの芸人にとって大きすぎるのだと思います。
そこを主戦場にするからには、やはり特別なセンスが必要です。

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