スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-- : -- : -- | スポンサー広告 | page top↑

キャラクターコントの展望

いわゆるキャラクターもののお笑いというものは、主にネタ番組のスタジオコントで育ちました。
視聴者(主に子供)を強いインパクトで引きこむことができ、流行に発展しやすく、かつシリーズ化しやすいというのが主な要因だと思われます。

その一方で、賞レースを軸にしている現在のコント界でキャラクターコントは縮小しています。
お笑いというジャンル自体が厳しい状況の中、評価されるのは台本力や技術などが主。
一人の人間の異常性だけをクローズアップするコントは、どこか冷めている現代的な観客には通じない部分が多々あるように思います。
世界観をねじ曲げたり異常な空間を演出したりする最先端のコントよりはどうしても弱くなる上に、キャラの上にシナリオを乗っける性質上、台本の幅を大きく狭めることも弱点です。
出オチという言葉がマイナスに使われているのも、このような背景があってのことだと考えられます。

しかし、この出オチというものは制限時間に縛られがちな現代において非常に使い勝手のいい優秀な技術だと僕は思います。
キャラのプレゼンとツカミを瞬時に実行できることは、演者を知らない客を相手にする場合にはかなり強力な要素です。
「私がボケです」というメッセージとしても機能します。

これらの長所について考えて第一に受けるのは、やはり「古い」という印象。
演芸の基本、伝統的な技術を体現しようとしたとき見えてくるがキャラクターコントです。
そこを崩していくのが現代コントの常であり、そのような縛りを解いていくことこそコントの進化に不可欠なことです。

ここで問題にしたいのはネタの偏り。
例えば、賞レースにおいて十組中十組が最先端のコントを演じた場合、それぞれの先進性は必ずぼやけてしまいます。
そしてそれは、コントになじみのない客層であるほど顕著になります。
この現象が今まさに無視できないレベルの規模で起こっているのです。


僕自身、古いお笑いは嫌いです。
しかし、革新的な笑いを可視化するにはそれがどうしても必要で、その構図が目に見えて不足しているのが現状だと思います。
そういう意味で、進化と伝統の保守は必ず同時に行われなければならないと考えます。

スポンサーサイト
22 : 13 : 09 | お笑い | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

小林賢太郎演劇作品 『ノケモノノケモノ』 感想

大阪公演に行ってきました。


一番強い印象はとにかく「絵本感が凄い」ということ。
今までの作品にももちろんそれはありましたが、今回はダントツです。
まず、話の筋が神話ベースで基本に忠実な「不思議の国のアリス」型。
そして、立体をほとんど使わずに背景を全て映像で表現、なおかつそこに映る扉を登場人物が出入りするものだから本当に絵本の中を人が動いているよう。
そういう意味では前作と対極にあると言えます。
また、その映像がすごく美しい。

ストーリーについては特筆すべきところはなかったと思います。
だいたいはベタな人間の存在価値とかアイデンティティの話でした。
ただ、その議論に対する答が面白かったですね。
「自分は他とは違うと強がるくせに人と同じでなければ不安」というテーマに対して創造主が「そういう風に作った」と返したのはじーんときました。

そして、小林作品の核である笑いの面では今回すごく良かったと思います。
コメディの形態としては『Sweet7』にかなり近いのでは、と感じました。
ざっくり言うと、演劇とコントのつなぎ目がしっかりあって、お笑いモードに入ると全力で暴れてまたスッと劇に戻るということです。
その中で小林さんがふざけて、それにハマった辻本さんが膝に手をついたまま立ち直れなくなるという事件も発生しました(笑)
それと、小林さんと辻本さんで漫コンもどきをやったのは驚きました。
「ああ、そういうの知ってるんだ」っていう。
いや知ってて当たり前なんだけど、世俗的なお笑いとは縁がないのだとばかり思っていたので。
あと、オンバトいじりが一ヶ所あって、自分はその日一番のハイテンションになりました。


今回うれしかったのはK.K.P.が少しだけお笑いに戻ってきたこと。
いつまでも、こうやってお笑いと演劇の間をフラフラしていて欲しいです。

21 : 32 : 36 | 小林賢太郎 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑

キングオブコントのルール改定について

今年もキングオブコントの季節がやってまいりました。
かなり大幅なルール変更がされるようです。
主なポイントは四つ。

・ 決勝進出者は十組
・ 採点方法はすべて一対一の投票制
・ 101人が必ず一人につき一票を投じる
・ 一回戦を勝ち抜いた者だけが二本目を披露する

まず、決勝の枠が増えたことは唯一手放しで喜べるところです。
公式の「コントスタイルの多様性を考慮して」という意見は全くそのとおりだと思いますし、単純に自分が好きなコンビが決勝に来るかもという期待感が一気に高まります。

二番目もなかなかいいルールに見えます。
去年は特に顕著でしたが、油でギトギトのコントを七本、八本と見せられると見ているほうは感受性が壊れていくのを感じるときがあります。
タイマンルールにすることでそれは少なからず解消されるのではないかと期待しています。
あと、いわゆるトップの不利が和らぐことと最下位がいなくなることが長所ですね。

一人一票制に関してはちょっと思うところがあります。
簡単に言うと、「絶対こっちが良かった」という票と「微妙だけどこっちかな」という票の重みが一緒ということです。
点数で二点差、三点差を付けられた従来のルールとどちらが正しいかという問題はそれなりに深刻な問題になりそうだと思います。
審査の傾向をなんとか想像しようと試みているのですが、どうにも難しい。
二つのコントの地力が拮抗していてどちらかを支持しなければならないとき、審査員は何をもって決定するのか。
完成度、斬新さ、手数、安定性など、いろいろ考えられると思います。

あとは、全組二本制の廃止です。
これは普通に考えれば公平性に著しく影響を与える改変です。
しかし、いろいろ考えた結果そんなに悪くないのではという結論に達しました。
大きなメリットとしては、審査に緊張をもたらすことが挙げられます。
全員が二本あるのならば、一本目の点は厳しかったかなと思えば二本目に上乗せしておけば事足りるわけで。
このルールのほうが厳密な審査が行われるでしょう。


今回のルール変更はとにかくグッドタイミングという印象。
お笑いにおいては特にこのような潔いリセットが重要ですから。

23 : 44 : 53 | お笑い | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム |

プロフィール

マルヒト

Author:マルヒト
お笑い好きってか芸人好き
モットーは脱力
頑張って力抜きます
ツイッター@maruhitoOI

最新記事

カテゴリ

お笑い (71)
芸人考察 (14)
小林賢太郎 (3)
オンバト+ (43)
未分類 (6)

タグ


検索フォーム

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。